スポーツジムで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

フィットネスクラブ通いが続かない理由

運動やトレーニング置いて最も重要なのは「続けること」です。

何をどうするのが最も効果的なのか、ということを多くの人が探そうとしますが、それは「どの本を読んだら私は頭が良くなるんですか?」と先生に聞いているのと同じことです。

 

運動が継続できない、フィットネスクラブに通うことができないというのはその人本人の責任でもありますが、完全にそうとも言い切れない部分もあります。

施設側にも会員になってくれた人を楽しませて、あるいは運動することのメリットを伝えて継続を促したり、お客さんが自然とフィットネスクラブへ足を運びたくなるような対応ができていないことが多い(ほとんどの施設が当てはまる)とも言えます。

 

2~3回前の記事でも書いたことですが、お客さんへトレーニングの指導をしたい、運動指導をしたいと考えている真面目なスタッフはフィットネスクラブで求められる仕事がただの監視員だという現実に絶望してしまい、すぐにその仕事を辞めてしまいます。そうすると必然的に残るのは「監視員の仕事」というスタンスで現場に立つスタッフのみということになります。

 

定時から定時までその現場にいること=監視員の仕事ですから、彼らの仕事ぶりは完全に「やっつけ仕事」です。言葉遣いは丁寧だし、声のトーンや笑顔はいいのですがマニュアル接客そのものという対応で、施設内の紹介をします。

確かに丁寧な接客です、そこには「このお客様に効果的な運動を提供しよう」とか「毎日でも来てもらえるように楽しさを伝えよう」という気持ちはありません。

あくまでも数ある業務の内の一つでしかないのです。

 

ではスタジオプログラムを担当するインストラクター達ならどうかという話になりますが、そちらも疑問です。

インストラクター達の仕事に対するスタンスというのは「自分が目立ちたい」「自分が注目されたい」という強烈な承認欲求からきています。

ある程度「魅せる要素」というもの必要ですし、タレント性やエンターテイメント性なども求められることは確かです。しかし、本質はあくまでも「レッスンの参加者に運動をしてもうこと」「身体を動かすことのメリットを伝えること」にあります。

 

ですがその本質を理解した上でプログラムを担当しているインストラクターというのは残念ながら数えるほどしかいないというのが現実です。

 

音楽を大音量で流したスタジオの中で室内の照明を調節しながら鏡の前でキレのいい動きをすれば、それをやっているインストラクターが一番気持ちいいでしょう。

そんなことが毎日、毎週のように自分が足を運ぶクラブで起これば、参加者のお客さんたちから憧れの目で見られるようになります。

もはや勘違いしないでいることの方が難しくなるわけです。

 

こうしていつの間にか「お客様のためのスタジオプログラム」が「自分がカッコよく動きを見せる場」へと変化していきます。

祝日などに良く行われるスタジオプログラムイベントの大半は、会員さん(お客様)に楽しんでいただくという建前のもと、本音は自分たちが目立ちたいだけなのです。

 

つまり、日本中のフィットネスクラブの中に、利用者や会員さんのことを考えて仕事をしている人(スタッフ)は、ほとんどいないのです。

ですから、多くの人が運動を続けられません。フィットネスクラブに定期的に通うことができません。

 

残念ですが、現実です・・・・・。

トレーナーになりたいならフィットネスクラブで働かない方がいい理由

以前にも同様のタイトルで記事を書きましたが、トレーナーという仕事や筋力トレーニングによるボディメイク指導者という職業を目指してフィットネスクラブというところに勤める人は多いのですが、実際に現場で求められる仕事は「ただその場に立って見ているだけ」の監視員だという実態を知って辞めていく人もまた多いです。

 

どこの業界でもある職場のミスマッチというものなのでしょうが、なぜこういったことが起こるのかを考えてみましょう。

 

まず、

フィットネスクラブという名前がその答えの一つになっていると考えられます。「トレーニングジム」ではなく「クラブ」と呼ぶのはなぜでしょうか。

フィットネスクラブに限らず「〇〇クラブ」だとか少しオシャレに「〇〇倶楽部」と書くものなど、社交場として人が集まってくるところを「クラブ」と表現します。

「銀座の高級クラブ」と書けばそれだけで、ホステスが付いてお酒が飲める場所を指していることが明白です。

 

つまりフィットネスクラブというのは運動好きな人たちが集まるところを示しているわけです。その中には「トレーニングをしたい」という人も訪れますが、多くは「運動する」という名目の元、友達同士で集まっておしゃべりをする場として利用している人や、社会とのつながりの場として友達を作ろうとして施設を利用しに来ている人などです。

高齢者にとっては、社会とのつながりが無い「孤独状態」や「仕事を辞めてやることが無い」という状態は非常に惨酷なもので、

「目の前にある膨大な時間をどう消費していくか」ということに四苦八苦してしまうという人も多いようです。やることが無いという状態はそのまま生きがいの無さにつながり、それが進むと精神を破壊してしまうことにつながります。

 

例え「やらなくてもいいこと」であっても建前でもいいから「運動する」という「やらないといけない理由」を作り、そこに集まる人たちと関わることで健全な精神状態が保たれるということはフィットネスクラブを定期的に利用する人達が一番理解していることでしょう。

 

この様に考えれば、そういった場所でスタッフとして働く場合に何を求められるかが解ってくるでしょう。

指導者としてトレーニング指導をしたりアドバイスをしたり、というよりは倶楽部の快適な空間作りを行うことの方が優先度が高く、むしろそちらの方が重要だということです。

 

美味しい料理を提供すること、というよりは空いたお皿やグラスをタイミングよく片付け、テーブルをキレイにすることが優先と書くとイメージしやすいでしょうか?

 

せっかく料理の腕前を磨いたり知識を増やしたとしても、その場に集まる人たちがそれを求めていなければそういった知識と技術は価値を持ちません。

 

ですからフィットネスクラブでトレーナーをするということが難しくなるわけです。

2017年東京オープンボディビル選手権観戦記

一昨日の6月24日(土)に

東京オープンボディビル選手権が行われたので観戦してきました。

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過去には、なかやまきんにくんやオードリーの春日が参加している大会なのでその知名度は年々増加しているようです。

チケットは指定席が完売で会場の最後列のスペースに立ち見客がぎっしりと入るくらいの盛況でした。長年ボディビルを実践している選手たちが「観客の増加」というものを一番肌で感じていると思います。

当然参加者の数も増えています。

掲載した写真は60㎏級の全参加者なのですがなんと38名です。ステージギリギリまでをマッチョが埋め尽くすという光景は壮観ですね。

 

実は今大会は知る人ぞ知る、注目の大会でした。

youtubeで自らのトレーニング動画や筋肉に関するネタを投稿するすことで生計を立てているいわゆる「筋肉ユーチューバ―」が参加していたからです。

会場で見ていて面白かったのは、知っている人は非常によくその存在を知っているのですが、そういった動画を見ない人は全くと言っていいほど知らないため「え?あれユーチューバ―なの?」と周囲の人に聞いているシーンが会場中で見られました。

 

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こちらがそのユーチューバーのサイヤマングレートです。(写真中央)

動画の中ではサングラスをしていますが、今回は素顔で(そして本名をさらけ出して!)の参戦でした。(ここで彼の本名を公開するなんて野暮なことはしません)

さすがにネットの世界では有名人で、私がこのブログに連動させているツイッターに彼に関る投稿を載せたところ、アクセス数が急上昇するという現象が起こりました。

 

サイヤマンのポイントはやはり異様と言っていいくらいの腹筋ですね。他の参加者と比べても段違いの「腹筋のデカさ&カットのキレ」をしています。

私は予選が終わった段階で会場を後にしましたが、この後サイヤマンは見事に決勝進出を果たし、進出者に与えられるアピールの場としての「1分間フリーポーズ」という独り舞台ではドラゴンボールのテーマ曲に合わせてポーズを取ったようです。

 

ボディビルはショーではなくあくまでも「競技」であり、それもJBBFという格式ある団体が主催するものなのでエンターテイメント性があるものではありませんが、そういった要素を少しでも取り入れていけばボディビルというものの注目度ももっと上がっていくのでは感じました。

 

サイヤマン、本当にすごいですね。

 

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バックダブルバイセプス サイヤマンは右から2人目です。

トレーナーを目指すならフィットネスクラブに勤務するべきではない。

日本では「トレーナー」という言葉がとてもあいまいで広い意味を持っているため、トレーナーになりたい人やそういった仕事に就くことを目指している人がアルバイトの場として選ぶところがフィットネスクラブです。

しかし、それ自体が実は間違いであるというケースが多く、実際にフィットネスクラブというところに勤務してから現実を知り、すぐにやめてしまう人も後を絶ちません。

 

根本的なことを考えてみると

トレーナーという言葉のイメージがあらゆる誤解を生んでいるのではないかと思われます。日本の場合は「人の身体に関する仕事」に少しでも関わっていればすぐに「トレーナー」と呼ばれてしまいます。

スポーツの現場で選手のサポートをする人はトレーナーですし、マッサージ系の身体のケアを行う人もトレーナー、ランニングアドバイザーなど特定のスポーツを教える人(いわゆる先生)もトレーナーです。

このように考えてくとアメーバの増殖のように誰でも何かのトレーナーになっていくことでしょう。

 

そして数ある意味のトレーナーという言葉の中で多くの人が持つイメージというのは、レジスタンストレーニング指導者、つまり「筋力トレーニングを教える人」というものでしょう。

特に何かのスポーツにつなげることが目的ではなく、脂肪が少ない引き締まった体を作る「ボディメイク」としての筋トレを指導する「ボディメイクトレーナー」が多くの人が考える「トレーナー」だと思われます。

(2ちゃんねる創始者から”それはあなたの感想ですよね”と言われそうですが)

 

そしてその意味でのトレーナーの仕事ができる場がフィットネスクラブだと思い多くの人が働きに来るのですが、施設を利用する人たちに対して実際に筋トレ指導を行う場面はそう多くはないというのが現実です。

フィットネスクラブの現場での業務の大半は「監視」です。重大事故やお客様同士の喧嘩などのトラブルを未然に防ぐために施設内をひたすらうろうろしながら見て回るだけの時間の方が8~9割でしょう。

 

スタジオプログラムを持たせてもらえたり、パーソナルトレーニング研修を受ければようやくやりたかった運動指導ができるようになりますが、そのための研修が有料であったり、一定期間は監視員としての仕事をしなければいけなかったりします。

 

つまりフィットネスクラブにおける「トレーナー」とはフィットネスクラブという施設で働く人をなんとなくそのように読んでいるだけに過ぎないのです。

実際の業務は監視員であり、警備員であり、ホテルのサービススタッフであり、フィットネスクラブという娯楽施設を利用者が快適に過ごせるようにするための施設管理業なのです。

 

スポーツトレーナーの中にはご自身のブログで、

「スポーツ系の専門学校を卒業して資格を取得しているのにフィットネス業界に就職することは間違っている。あそこはサービス業であり、不動産ビジネスの業界だ!」

そもそもフィットネスクラブ勤務とトレーナーは別物だ!」

とはっきり言いきっている人もいます。

実際にフィットネスクラブというところで働いている身からするとその意見はごもっともだと思います。

 

トレーナーを目指すならフィットネスクラブで働かない方がいいかもしれません。筋力トレーニング指導者としての仕事はありますが、割合的には「ほんの少し」ですし、それができるまでには時間もかかります。

 

公共施設にトレーナーがお客様を連れ込んでしまうと・・・・。

数回にわたって書いている、公共トレーニング施設におけるパーソナルトレーナーのフリー客の連れ込みについてですが、今回は施設の側に立って考えてみましょう。

 

施設側からすると、

外部からトレーナーが入って顧客の指導をすること自体にはそれほど問題がありません。問題なのは、それを許してしまうと収拾がつかなくなるということなのです。そしてロッカー内などで金銭の受け渡しなどが公然と行われる様子が展開されるのは、施設の印象的にも決して良いものではないはずです。

 

約10年ほど前のことですが、千駄ヶ谷にある東京体育館というところはそんなフリー客を連れ込んでトレーニングをするパーソナルトレーナーで溢れかえっていました。

それはその東京体育館という施設が非常に設備が整っていて、なお且つ入会などの余計な手間をかけることなく600円くらいで誰でもすぐに中に入れることができ、さらに時代背景的に「パーソナルトレーニング」というものが今ほど有名でなかったこともあり、指導者たちへのルールや規制が儲けられていなかったという背景が重なってのことです。

ライブドア時代のホリエモンが株式の売買に関するルールの甘さを利用してニッポン放送を取得しようとしたように、ルールが整っていない段階から何かを始めてしまうというのは儲かる物事に共通する項目なのかもしれませんね。

 

何を隠そう、私自身もかつては東京体育館にお客様をお連れして、お金を直にいただくということをしていまして、その時は本当にうれしく、正当な対価を得ている充実感に溢れていました。

 

当時はフィットネス人口も少なく(現在も多いとは言えないけれど)施設の利用者自体も少なかったので、パーソナルトレーナーが施設内に溢れるようにいても特に大きな問題にはなっていなかったのです。

しかし、2017年現在では、意外なことに公共施設を利用して自分で運動するという人はかなり増えています。

 

パワーラックやベンチプレス用ベンチなどは「誰も使っていない」という状態にあることの方がまれだと言って差し支えないくらい入れ代わり立ち代わりに誰かがやってきます。施設側も順番待ちを記入するホワイトボードを用意したり、簡易的な整理券などを用意しているくらいです。

 

そんな状況の中で、パーソナルトレーナーが外部からお客様を連れ込んでトレーニングすることを認めると、大変なことになるというのは目に見えています。

 

施設側からすれば、誰の迷惑にもなっておらず、むしろお客様や利用者にはプラスになるはずのパーソナル指導なのですが、禁止にせざるを得ないということなのでしょう。

お客様を公共施設にお連れしてトレーニング指導することの何が問題なのだろう?

昨日は区営や市営の公共体育館で禁止されているパーソナルトレーニングをなぜトレーナーがルールの目をかいくぐるようにしてやってしまうのかについて触れましたが、もう少しトレーナー(パーソナルトレーニング指導者)の立場になってこの問題を掘り下げていきます。

 

お客さんを公共施設に連れ込んでいるトレーナーの立場からすれば、「一体に何が問題なのですか?」と訊きたい気持ちになるでしょう。

利用料は客として支払っているし

自己責任の元に指導をしているし

何より他のお客様や利用者の邪魔になるようなことなんてしてないし、といったところでしょうか。

 

施設側がパーソナルトレーニングを禁止する理由は「他の利用者の迷惑になる」というものです。利用者が使いたい器具やマシンなどを、トレーナーが顧客とともに長時間使ってしまうことによって不便さが生じるということですね。

また一度フリーのパーソナル指導を許してしまうと、パーソナルトレーナー達が入れ代わり立ち代わりお客様を連れ込んでしまって収拾がつかなくなるということもあるでしょう。(これについてはまた別に掘り下げます)

 

しかし、我が物顔で器具を独占するトレーナーなどほとんどいないというのが現実です。そんな奴も中にはいるよという程度のもので、大半はその場の状況に合わせて空気を読み、臨機応変に対応するトレーナーです。

 

グループレッスンやスタジオプログラムの参加者の方が

むしろレッスン終わりに友達同士でストレッチエリアでながながと(だらだらと)おしゃべりをしていますし、レッスンとレッスンの合間にジムエリアに来て、これまたお話しながら、またはスマホをいじりながらなどの休憩代わりに筋トレマシンを使っていることの方が他の利用者に迷惑でしょう。

 

また3人以上の友達グループで来る利用者の方が場所を広く独占して、それこそ我が物顔に施設を使っていきます。

 

それにくらべればパーソナルトレーニングなどは他の方への迷惑など、ほとんどなっていないと言えるでしょう。

 

さらに言えば、「パーソナルトレーニングを禁止する」という割には

現場に立っているのは学生やフリーターのアルバイトという何とも情けないスタッフなのはどういうことだと言いたくもなるでしょう。

仮に公共施設の現場に立つ人材が非常に優れた知識と技術を持ち、接客業もこなせるようなスタッフであればパーソナルトレーナーが外部から入ってくる隙間は無くなります。

 

迷惑はかけておらず、むしろ確かな知識と技術で本当に価値のあるものをお客様へ提供している「まともな行為」であるはずなのに、それが禁止だとはどういうことか、というのがトレーナーの気持ちではないでしょうか。

パーソナルトレーナーが一般利用者のフリをしなくてはならない理由

昨日の続きです。

公共施設では禁止されているトレーニングの個人指導(パーソナルトレーニング)をあらゆる小技を駆使して誤魔化しながらお客様への指導をするトレーナー達はなぜリスクを冒してまでそんなことをするのでしょうか?

 

理由を突き詰めて考えていくと「お金」と「器具」の2点に集約されるかと思います。割合的にはお金という側面の方が大きいでしょう。

 

パーソナルトレーニングジムというのもかなり増えてきていますが、全体的にお客様に指導をするトレーナー達の給料や稼ぎというものはまだまだ低いというのが現実です。私が働いているフィットネスクラブの場合、どの会社や店舗でもパーソナルトレーニングの料金は1時間当たり6000円+税という金額が一般的です。

ところが6000円がそのままトレーナーの収入になるわけではありません。

(具体的に金額を書いてもいいですが割愛します)

中には施設利用料という形で一定の金額をトレーナーから徴収する代わりに、トレーニング指導料からの中間マージンは受け取らないというトレーナー側のスタンスに立ったジムもあります。ですが、結局は自分自身で営業活動をして人を集めなければならない、つまり商売として成り立たせていかない行けないという厳しさは変わりません。

 

パーソナルトレーニングに特化したジムの場合は固定給方式の給料+お客様の指名数ごとのインセンティブという給与形態が一般的です。

 

どちらの場合でも、そこで働くトレーナー自身が自分自身の働きぶりに見合った金額をもらえてないなと感じてしまうことが大半です。(何も考えてないか、良くも悪くも組織に溶け込んでしまっているトレーナーはそんなことは思いもしませんが)

 

フィットネスクラブの場合はクラブ側が中抜きする中間マージンの割合が非常に大きく、その割には施設側は何のサポートもしないこと、

そしてパーソナルジムの場合は、基本給がそもそも安く、お客様一人あたりに発生するインセンティブも数百円程度(間違いではなく数百円です)なので、

どちらも一日中元気よくお客様へトレーニング指導をしてもなかなか手取りの金額が増えていかないのです。

 

そんな状況が続くと、ほぼ確実にすべてのトレーナーは

「もし会社を通さずにお客様から直接お金をいただけたら・・・・」

と考え、金額を計算します。

そうすると生活していくギリギリラインの収入で日々困っているトレーナーのほとんどは、会社を通さずお金をもらった場合、十分に生活していける金額を既に得ていて、それが自分の頑張り次第で今後も増やしていける状態になっていることが大半なのです。

簡単に書けば「お客様から直接お金をもらえば十分食っていける」わけです。

 

つまり

パーソナルトレーニングを仕事として十分な収入を得るためには、お客様が窓口で支払う金額をそのままトレーナーが受け取ることができないとダメなのです。

この状態はパーソナルトレーニングというものは盛んになってきた10年前くらいから何も変わっていないおかしな状況です。

 

ですから公共施設にお客様をお連れして、自分自身もお客様の友達のフリをしてまでトレーニング指導をする方が直接お金がもらえるので儲かるわけですね。

 

そんなトレーナーはこすからいでしょうか?ずる賢いでしょうか?せこいでしょうか?そうせざるを得ない状況を作り出しているトレーナー業界、フィットネス業界に問題があるとは思えないでしょうか?

 

明日にさらに続けます。