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フィットネスクラブで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

日本のフィットネスクラブの起源とは

フィットネスクラブ、フィットネス業界、運動、健康などについて書いているこのブログですが、そもそも「フィットネスクラブの始まり」とは何だったのかを考えてみましょう。この場合は「日本におけるフィットネスクラブの始まり」と定義します。

 

日本のフィットネスクラブの始まりとは、「富裕層向けの高級レジャー施設」でした。運動するための施設・トレーニング施設ではなかったんですね。

1980年代の好景気、成長期、バブル期といった時代のことです。

 

トレーニング施設・設備というものは

その当時のフィットネスクラブとしてはオマケのようなもので、その他にも

スカッシュコート、テニスコート、鏡張りのスタジオ、ゴルフレンジ、マッサージ、広いお風呂、サウナ、スイミングプールなどなど・・・様々な設備を備えた総合施設だったのです。そこに申し訳程度にくっついていたのが、「ジム」です。

 

入会金だけでも数百万円、さらにそこから毎月の会費が10万円以上の価格でかかり、さらに利用するたびに1000円くらいの利用料がかかるといった今から考えるととんでもないサービスの施設です。

もっとも、80年代というのは本当に景気が良くて日本中の人がお金を持っていたような時代なのでフィットネスクラブに限らず、ゴルフ場の会員権なども数百~1千万円くらいの値段でした。

これによって、とにかく人(会員数)さえ集めてしまえば儲かる!という感覚がフィットネス業界人には染みついてしまい、今も多くのクラブの責任者クラスの人間がその感覚から抜け出せていないという業界自体の大問題もあります。

 

現在のように 運動する場 としての施設は、当時は何があったのかというとスイミングスクールしかありませんでした。80年代~90年代前半には住宅地のどこかに「〇〇スイミングスクール」というのがあって運動施設といえばそれくらいしかなったのです。その当時はトレーニングや筋肉を強化することの知識や技術が現在ほど広まっていなかったということもあり、トレーニングジムというものあったことは事実ですが筋トレマニア・マッチョなオジサンたちの設備として世間からゲテモノのように見られているようなものでした。

 

今や一つの電車の駅に1つはあるというほどにフィットネスクラブは広まりましたが、それに利用者を奪われたスイミングスクールはどんどん閉館し、今やほとんどその姿を見ることはなくなりました。

 

現在のフィットネスクラブというのは、その始まりのバブル期スタイル(贅沢施設)とそれとは完全に姿を変えたトレーニングスタイル(運動施設)の二極化が進んでいると、個人的には考えています。そして主流になっていくのは間違いなくトレーニングスタイルでしょう。

なぜならバブル期スタイルのクラブというのは「裕福な高齢者たちの憩いの場」としての在り方のままで変化に対応できていないのが明白だからです。

若いころに頑張って働いて、子供も育て上げ、貯蓄もして、年金を満額でもらえるようになった人たちには、当然受け取る資格がある「ご褒美」としての施設であり、そうした人たちが集まる「動けるお年寄りたちの老人ホーム化」が進んでいて、若い利用者たちがなかなか定着していないのです。

 

反対に、今までゲテモノ扱いされていた本格的トレーニングジム型のフィットネスクラブ(ゴールドジムが有名ですが)の利用者たちは、自分で現場を見る限り、ここ数年で急増しています。土日のゴールドジムはどこもかなり込みあっています。

贅沢施設に求められるのは「施設の便利さや高級感」ですが、日本全体の所得が下がっている現在、それほど施設の贅沢さを求める人はあまりおらず、「効果のある運動」「身体・体質を変えることができること」を求める人の方が確実に増えています。

フィットネスクラブのスタジオレッスンにはほとんど毎回「同じ人が参加している」という状態が続いていることからもわかるように、贅沢施設型のクラブが今後も存続していくことは困難だろうと想像できます。