スポーツジムで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

人工知能とフィットネスクラブ

2016年は人工知能の飛躍的な発達・進化が目立ってきている年だと言えます。人工知能自体は古くから存在していましたが、それはあくまでもコンピュータゲームのなかで人間の遊び相手をする程度のものだったり、産業・工業用ロボットのように人間が「このように動け」と設定した動作プログラムをひたすら繰り返すという程度ものでした。

 

それが大きな進化を経て、人の気持ちを理解して、それに対する応答を応答を人工知能自身が行うようになりました。さらにその進化した人工知能を搭載したロボットが、人間社会の中に本格的に導入されてきています。

代表的なものがソフトバンクの「ペッパー」です。シャープも今年中に「ロボホン」というロボット型携帯電話を販売開始します。フェイスブックマクドナルドも人工知能、ロボットを使ったサービスを導入することを発表しているように、新聞やニュースサイトでもあらゆる企業のロボット導入の記事を目にする機会も増えました。

 

この流れは必ずフィットネス業界にも押し寄せてくるはずです。

マーケティング用語に「イノベーター理論」というものがあります。これはいわゆる客層の分類です。何か新しい製品やサービスが世に出てくると、すぐにそれに飛びつく客層に始まり、それを後追いする層、最後に全く関心を示さない層と続く分類です。

 

フィットネス業界というのは間違いなく「後追いする層」に入っている業界です。

フィットネスクラブの中で行われていサービスの内でフィットネスクラブから世間一般へ向けて提案や発信をしているサービスというものはほとんどないからです。

多くは「フィットネス先進国アメリカで流行しているから」という理由で導入しているのです。エアロビクス、ヨガ、格闘技系エクササイズ、筋力トレーニング、など多くはアメリカから来ているものです。

 

日本中のフィットクラブの中からある一つのクラブが「ペッパー」をフロントスタッフとして導入したら、または電話応対をフェイスブックの「人工知能とのチャット形式による形式」にしたとしたら、その後から多くのクラブが一斉にロボット導入をはじめるでしょう。そうしたらそこで働く人、その会社で働く人の仕事はどうなるのかと考えると少し怖くなります。

 

フィットネス業界人はそろそろ本気で考えたほうがいいと思います。

自分のしている仕事は「ロボットに交代できる?できない?」

どっちでしょうか?