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フィットネスクラブで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

設備、プログラムで人は集まらない

現在、私が活動しているフィットネスクラブには一日を通して本当にたくさんの人が利用されています。特に夜の時間帯は本当に混み合っています。マシンや器具の順番待ちなどでよくもめごとにならないなといつも感心しますし、「どうしてみんなこんなに混み合う施設にくるんだろう?」というテーマで毎回現場スタッフと分析し合っています。

 

この施設に置かれている器具やマシンは最新式のものではありませんし、むしろ器具としては使いにくい旧型です。バランスボールのようなものも置かれていませんし、今、流行りの?「TRX」という吊り輪状のトレーニング器具などもありません。

「ファンクショナル」「体幹」という言葉がフィットネス業界では流行っており、そこに利用者ニーズがあると踏んだ業界人たちは、施設内に強引に人工芝を敷いて、屋内施設なのに屋外での動きができるような設備を作ったり、それようのプログラムを組んだりと色々な手を打っている状況なのですが、それとはまるで正反対の最低限の設備の施設に多くの利用者が集まっているのです。

 

もちろん最寄駅には駅ビル直結のフィットネスクラブがあり、会費も低価格です。そこ以外にも小さなトレーニングジムもあるにもかかわらず、なぜかこの施設へ人が集まるのです。スタジオレッスンも、大手のクラブは色々手を変え品を変え新しいプログラムを作り、それを盛んに売り出して集客・利用者増・参加者増を狙っていますが、この施設で行われているのは昔からあるようなエアロビクスであり、ヨガであり、ダンス系のレッスンであったりします。

 

業界関係者は当施設をぜひ見学して、なぜ人が集まるのか?を考えるべきです。恐らくそこに明確な答えはないでしょう。しかし、施設のオシャレさ、便利さ、何でもございます感、最新のトレーニングシステムなどを広告に載せれば人が集まってくるだろうという考えは、明らかに間違っているということははっきりとわかります。

 

人なのかもしれないし、他のところよりもほんの少しだけ都合がよいのかも知れないし、人の心理は微妙なものです。その微妙な「ちょっとしたこと」を押さえているからこの施設には利用者が絶えないのでしょう。そこを考えようとせずに、施設・設備・プログラムを売りにするということは「俺はこれとこれとこれを持ってる。すごいだろ?だから俺と付き合え!」と言っているようなものなのです。

 

そこに気が付かないのがフィットネス業界人なんですけどね・・・。