スポーツジムで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

答えを知ることには積極的(でも手軽に済ませたい)

前回、前々回と

「自分の身体のことを解説する人」に多く見られる傾向について書いています。

(2日分さかのぼって読んでもらうとわかります)

 

要約すれば・・・・

解説をする人というのは答えを求めている。

答えがわかってから動こうと考える。

答えがわかると「じゃあ時間があるときにやろうっと」と考える。

そして行動をしない。

・・・・・・・・・・・となります。

 

これがフィットネスクラブというところで会費だけは払い続けいるのに運動が継続できない人の行動パターン&思考パターンです。

これをどうにか変えて、定期的に運動しにクラブへ来てほしいものです。

 

さて、こういった人に見られる傾向としてもう一つ挙げられるのが、「積極的に答えを探そうとする行為」です。始めの方に書いた通り「答えを求めているから」です。

膝が痛い、腰が痛い、腕があらない、血圧が高い、などの悩みに対して「なにをすればいいんだろう?」ということを考えていますから、「これが原因だ!」とはっきりわかる答えを常に欲しがっていると言えます。

 

このことに関してまず言えることは、明確なケガでない限り原因を特定するのは非常に難しい、ということです。

膝を捻ったとか、腰を曲げ過ぎたとかいうような原因のはっきりしたケガ(外傷)は、まさにそれが原因なわけですが、それ以外の「特に何が原因かわからない痛み」というのは、その言葉通り原因を特定できないことがほとんどです。

みんな同じように生活しているのに「私だけ膝が痛い」とか「あの人の方が酒もたくさん飲むしタバコも吸うのに私の方が不健康」ということはよくあることです。

 

原因の特定は非常に難しいわけですから、対処方法を見つけることも非常に難しいわけです。

「膝が痛いんだけどどんな運動をすればいいの?」と訊かれても、パッとドンピシャな答えが出てくるわけがないのです。

この場合は「膝の痛みの原因として考えられること」や「できる運動の種類」などを一つ一つ確認していく作業が必要ですが、「答えを知りたい人」というのは「手っ取り早く答えを知りたい人」なのです。

 

答えを知ろう、と積極的になりますが、手っ取り早く知りたい、のでどうするかというと「テレビ」です。テレビでやっている健康情報やダイエット情報は積極的に聞き耳(聞き目といってもいいでしょう)を立ててそれらをどんどん吸収します。

 

注意するべきポイントは「自分では絶対に調べようとしない」ということです。

テレビでやっている健康情報に敏感とはいえ、自分からその番組を意図的に見ることはしません。なんとなくテレビをつけていたら健康関連の情報を取り上げていて、「膝の痛いアナタへ!これで解消!」とか言っていたから「これは好都合!」とばかりに入念に見ているというくらいものです。

 

本で調べようなんてまず無いです。ましてや少し詳しく書いてある専門書なんて読もうとも思わないでしょう。

ネット検索すらしないです。

 

ずっと抱えている身体の不調にたいして、「これやるといいですよ!」と言ってくれる占い師とどこかで出会わないかと思い続けているに等しいのです。

そんなに都合よく世の中は動かないでしょう。

自分自身が動こうとしない限りは。