フィットネスやトレーニングというものとは直接関係はありませんが、人体に関わることや医学用語(医療関連の専門書や教科書)で使われている言葉や表現について一般の人でも「これを知っておくとツウに見える」または「わかる人には(お!やるな!)と思ってもらえる」という基礎知識を書いていきます。
まずは骨です。
「ほね」という読み方をした人がほとんどだと思いますが、実は「コツ」と読みます。
同様に「筋」はどう読むのかというと・・・
「キン」です。「すじ」ではありません。
さらに言うと「筋」はありますが、「筋肉」という言葉ありません。
筋肉というのがいわゆる「造語、公用語、口語表現としていいかた」などの一つなのです。医学書や人体解剖図をくまなく読み込んでも「上腕二頭”筋肉”」なんて載っていません。上腕二頭”筋”で止まります。
「筋」というものの性質から肉という言葉を付けて表現した方がわかりやすいので自然とそういう表現をするようになったのだろうと思います。
あるいは、最近ではあまりしなくなった表現ですが、体脂肪のことを「贅肉」と表現したりもするので、贅肉に対する表現として「筋肉」と書くのだろうと思われます。
この様に人体に関する専門用語はすべて「音読み」で読むことが基本です。
「ここのスジを痛めたみたいだ」
「ここのスジが痛い」
「スジが伸びてしまったようだ」
などという表現を身体の一部に「つっぱり感」のようなものを感じる際によくしますが、正しくは「キン」です。
「キンを痛めた」「キンが伸びたようだ」などというとなんだか卑猥な表現に聞こえますし、本当に筋肉としての筋を痛めているのかは不明ですが、「まるでスジのような繊維質ものがピンと張るような痛さ」を感じることから「スジを痛めた」という主旨の表現をするようになったのでしょう。
骨に戻って「頭蓋骨」を読んでみてください。
こちらは少し難しいかもしれません。
「ずがいこつ」も確かに音読みですが、「とうがいこつ」が正しい読み方です。身体の部位としての頭(あたま)は「とうぶ」と読みます。ズブとは読みませんね。
それに合わせて「とうがいこつ」と読むわけです。
NHKのニュースでも「ズガイコツを折る重傷」という言い方をしていますが、それはやはり多くの人が使う口語や標準語としての表現です。
人の身体は取り合えす音読みです。
同じような知っておくと玄人っぽく聞こえるものについて明日も続けます。