スポーツジムで働くトレーナーblog

フィットネスクラブでパーソナルトレーニングをしているトレーナーです。トレーニング関連の話、フィットネス業界の話、健康関連の情報・ニュースなどについて書いています。

股関節は「股間」には無い

股関節が固いということが、実は密かな悩みであるという人は結構多いのではないかと思います。

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それが証拠にこの様な本が80万部越えのセールスを記録しています。

特に日常生活で困るわけではないけれど、ちょっとしたコンプレックスのようになっているのだと思います。

 

さて、「股関節」という言葉や「股関節が固い」という言葉からどんなイメージを連想するでしょうか?

私の感覚では多くの人が股関節を「股間」、つまり股のこと、そして股関節の方=股を開くことの固さ=開脚が十分にできないことをイメージしているのではないかと感じます。

 

「そんなに脚が開かない」=「股関節が固い」と感じてしまうということです。

 

確かに両脚を十分に開くことができないということは、股関節が固いという言い方でも間違いはないのですが、正確ではありません。

股関節というのは実は股間ではなく、お尻側にある関節です。

股の間、ではなく、むしろお尻側にある関節が股関節だということですね。

 

開脚ができないという意味での股関節の固さ、とは、「関節が縮こまって固くなっている」ということではなく、股関節周りの筋肉(大殿筋・中殿筋・小殿筋など)が股関節を開くための作用、つまり関節の運動を起こさせることができていないということになります。

簡単に言ってしまえば、「お尻回りの筋力不足」ということになります。

(開脚に関しては足や足首の固さも大きく関連しています)

 

股関節が十分に機能している人、というのは、お尻の筋肉がシッカリ機能している人ということになります。

オリンピックや陸上競技の大会が開かれると、アフリカ系(黒人系)アスリートたちのキュッと上がったお尻に目が行く人が多いかと思いますが、股関節がそれだけ機能的で鍛えられているということは、それに比例するように見た目のお尻もカッコいいものになります。

 

上がったお尻というのは、機能的な股関節を持っている=優れた運動能力があるor健康的な人であるということになるため、動物の本能的に人間も魅力を感じてしまうようにできています。

 

ヨガのインストラクターさん(またはヨガをやっている人)などはやはり身体がやわらかく、

中にはお腹まで床につけられるくらい開脚ができる人も多いですが、やはりみなさんスタイルが良い人が多いです。

 

股関節=お尻 です。

そこを十分に鍛えればそれだけで魅力アップにつながります。